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'日本とトルコの絆を繋いだ物語

4月20日 - オズカヤ・ドゥルナ

日本とトルコの友好の礎となったトルコ軍艦「エルトゥールル号」の遭難事件を知っていますか。そもそもなぜ日本とトルコが繋がるのか。今年132周年に当たるこの歴史は1890年に和歌山県串本町沖で起きたトルコの軍艦・エルトゥールル号の遭難事件に遡ります。遭難事件の悲劇を機に犠牲者の慰霊を通じて日本とトルコの友好関係が始まりました。

1889年、親善航海のためイスタンブールを出港したエルトゥールル号は、翌年6月横浜に到着しました。日本での目的を果たしたエルトゥールル号は、1890年9月16日夜、帰航の途中、猛烈な台風の影響で紀伊半島の南端に位置する和歌山県串本町の紀伊大島沖の岩礁に激突し、沈没遭難しました。

この海難事故で、艦長をはじめ、587人が殉職しました。紀伊大島の島民たちの必死の救助で助かったのは、わずかに69人に過ぎませんでした。島民たちが傷ついた乗組員たちを献身的に助け、亡くなった方の遺体を手厚く埋葬しました。この献身的な救助活動は、トルコ国民に直ちに伝えられ、今でも時代を超えて語り継がれ、両国の友好関係の礎となりました。1937年(昭和12年)に完成したエルトゥールル号慰霊碑では、駐日トルコ大使館と串本町役場との共催で5年ごとに追悼式典が開催されています。時代を超えて引き継がれるこのエルトゥールル号遭難事故以来の歴史的関係を日本・トルコ友好の礎となりました。海を超えて結ばれる非常に親密な「絆」を見守り、これからもお互いに足りない部分を補い、助け合いましょう。