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11月10日

Posted on November 17 By Satoshi Katada

今年でトルコに来て5年になりますが、最初の年のこの日は驚きました。偶々地下鉄に乗っていたのですが、地下鉄が少しの間動かず、座っていた乗客がみな立ち上がり黙とうしていました。その時はこの日がどのような日が知らなかったのですが、アタチュルク公がこんなに国民に慕われていることに本当に驚きました。それからは、11月10日の朝は予定を入れず、私の住むKadikoyの港で開催される式典に参加しています。亡くられた時間来た時、街中にサイレンが鳴り渡り、船が汽笛を鳴らし、車は止まり、降りて黙とうする人々の姿は、本当に素晴らしいと思いました。

アタチュルク公の事は、世界史で、トルコ共和国を作った人として位しかの知識がなかったのですが、トルコに来て、極めて短い期間で、これほど大きな改革を多数行ったこと、また、私欲なく、国家のために身を捧げたことなど、今は私が最も尊敬する人です。彼が居なければ、今の様な繫栄したトルコはなく、私もここで働いていなかったでしょう。

このアタチュルク公の改革に、日本が影響を与えたことが嬉しいことでもあります。日本が西洋に対して開国を行った後、余りの軍事力や経済力の差があることに気づき、急速な西洋化・工業化を進め、短期間で西洋諸国に並ぶ強国になり、最後は、トルコが勝てなかったロシアにまで勝利したことがアタチュルク公に改革に影響を与えたという話もあります。しかし、日本では、この改革に本当に多くの人間が関わったことで、誰のおかげであることはわかりませんが、その様な改革を一人の意思でやり遂げたことは本当に凄い事だと思っています。

来年のこの日もここで祈りを捧げたいと思います。